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Internship

2024年11月14日

CiRA研究インターンシップ生インタビューvol.10
-最新の遺伝子編集技術に感銘を受けた1ヶ月間-

オープンラボでの 井上 いのうえ 雄翔 ゆうと さん
(広島大学)

 薬剤師の両親の影響で、幼いころから医療に興味のあった井上雄翔さん。現在は広島大学大学院医系科学研究科で遺伝子編集の研究に日々励んでいます。遺伝子編集といえば、2020年にはその分野の研究者たちがノーベル化学賞を受賞するなど、近年のトレンドである研究領域のひとつです。

 井上さんは、修士課程の学生として遺伝子編集の効率を上げる研究に携わりながら、自身の研究をもっと発展させることができないかという悩みを抱えていました。そこで、遺伝子編集に対する知識をより深く身に着けるため、CiRA研究インターンシップへの参加を決断したといいます。

 「CiRAでインターンシップを募集しているという案内を学内の掲示板で見つけたことが応募のきっかけです。最先端の研究に携わるチャンスを逃すわけにはいかないと思いました。まず、CiRAにはどんな研究室があるのか調べ尽くし、自分の学びたいことに最も近かった堀田研究室にアポイントを取りました。快いお返事をもらって、嬉しかったです。」

 堀田秋津准教授の研究室は、iPS細胞と遺伝子編集技術を駆使し、難病治療の研究に挑んでいるチームです。8月半ばから1ヶ月間のインターンシップでは、主にNanoMEDIC(ナノメディック)という技術について学んだそうです。NanoMEDICとは、堀田研が開発した、遺伝子編集ツールを送達するための技術です。従来使用されていた方法よりも低リスクで送達を行うことができるため、遺伝子治療分野などで幅広く応用できることが期待されています。

 「NanoMEDICを体験できたことは、とっても刺激的でした。自分自身で操作を行い、実際に送達が起こっているところを確認できた時には、やっぱり凄いな、と感動したことを覚えています」

 CiRAでの研究生活について、井上さんはこう語ります。
「本当に充実した1ヵ月で、ここで研究したい!と強く思いました。堀田研はとっても風通しが良い研究室で、先生やメンバーが優しく何でも教えてくださったし、学生同士のディスカッションが非常に盛んでした。また、CiRAのグローバル性にも刺激を受けましたね。研究所全体で英語が飛び交っている光景に、身が引き締まりました。」

 将来は国境を超えて活躍できる研究者になりたいという井上さん。今後の活躍に、目が離せません。

  1. 取材・執筆した人:天野 楓紀


    京都大学iPS細胞研究所(CiRA) 櫻井研究室 大学院生

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