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2025年2月27日

iPS細胞研究に期待をよせて -寄付者インタビュー-

ばん 清子 きよこ さん

iPS細胞研究基金にはこれまで多くの方から温かいご支援をいただいております。心より御礼申し上げます。今回は、CiRAにご支援いただいている坂清子さん(クラレノリタケデンタル株式会社 顧問)にインタビューし、寄付への想いやCiRAへの期待についてお話を伺いました。

CiRAに寄付していただいたきっかけを教えてください。

ある日、ウェブサイトを見たときに山中先生が寄付を募っていることを知ったのです。ノーベル賞まで受賞された山中先生が寄付を呼びかけられているのを見て、iPS細胞の実用化にはまだまだ多くの資金が必要なのだと感じました。以前から、iPS細胞を使った医療が早く世に出てほしいと思っていたので、自分が力になれるのであればと思い、寄付というかたちで応援することを決めました。

私自身、ゼロから企業を立ち上げて経営をしてきましたが、ここまで続けてこられたのは、やはり周りの多くの人に助けてもらったおかげだと強く感じています。周りの人に助けられた分その恩返しをしたい、社会に貢献していきたいと常日頃から考えていました。

iPS細胞研究に期待することは何でしょうか?

私は、歯科材料の開発をしてきた経験があるので、「開発」というものに強い関心があります。ですので、分野は異なりますが、山中先生が開発されたiPS細胞が一日でも早く医療として実用化される日を心待ちにしています。そして、この技術が日本の大きな産業になればと願っています。iPS細胞は日本発の技術ですので、世界に先駆けて医療応用を成功させてほしいですよね。そして、世界にもその医療が広がって、多くの人に役立つ技術になってほしいです。

CiRAの研究活動について、どのように感じていらっしゃいますか?

CiRAシンポジウムなどに参加させていただいていますが、研究者の皆さんが日々一生懸命に研究に取り組まれていると感じます。そして、どこまで研究が進んでいるのか関心を持って見ています。治療になるのを待っておられる患者さんもきっとたくさんおられますし、高齢化が進む中で健康で快適に老後を暮らせたほうがよいですよね。iPS細胞を使った医療への期待は非常に大きいので、頑張ってほしいと思います。

CiRAの研究者へメッセージをお願いします。

私も歯科材料の研究者でしたが、研究はこれまでにないものを発見できる夢があって楽しい職業ですよね。しかし、研究をしていると日々失敗の連続です。でも、その失敗したことをまとめてみると、役に立つ重要なポイントが見つかることがあります。研究者の皆さんには、失敗から新しい発見に結びつけて、研究をさらに前へ進めていただきたいと思います。そして、CiRAの研究成果が実り、研究所のスタッフがやりがいを実感する日を心待ちにしています。

  1. 取材・執筆した人:三宅 陽子
    京都大学iPS細胞研究所 国際広報室 サイエンスコミュニケーター
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