CiRA所長の山中伸弥教授が、米国のAltos Labs, Inc.（Altos）の上級科学アドバイザーに就任し、同社の日本での研究活動にたずさわることになりましたのでお知らせいたします。なお、山中教授はAltos社から報酬は受け取りません。

　Altos社はライフサイエンス企業で、著名な起業家や投資家から30億ドルの出資を受けています。本年1月19日（日本時間）に発表されたプレスリリースによると、同社は、細胞の機能の正常さや強さを修復することにより、病気、怪我、生涯を通して生じる細胞の機能障害を克服することを目標としています。同社が設置する米国サンフランシスコ・ベイエリア、サンディエゴおよび英国ケンブリッジの研究所で、第一線で活躍する科学者や専門家がこの目標達成を目指した研究活動を展開します。

　日本国内では、Altos社が研究資金を提供し、山中教授の指揮下でCiRAの研究者が革新的な研究プロジェクトを企画し、iPS細胞関連技術を用いた細胞の若返り^(注)や老化に関する研究を実施する予定です。具体的な研究テーマは未定です。


山中教授のコメント
　「Altos社は世界で最も重要で刺激的な研究開発を行う企業の一つになると考えており、このような研究活動にたずさわることを嬉しく思います。近年、細胞をプログラミングして若返らせることが科学的に実現できるようになってきており、全く新しい病気の治療法開発につながる可能性があります。日本の研究者をサポートし、わくわくするような研究に参加することを楽しみにしています。」


　Altos社に関する情報は、同社のウェブサイト（英語）でご覧いただけます。

• www.altoslabs.com