ニュース・イベント
News & Events

ニュース・イベント
News & Events

Home › ニュース・イベント › ニュース › 2024年 › その他 › 第6回CiRA奨励賞の表彰について

ニュース 
News

2024年2月6日

第6回CiRA奨励賞の表彰について

 第6回CiRA奨励賞の表彰式を2月5日(月)に開催しました。昨年に引き続き、今回もハイブリッド形式で行われ、主任研究者らが講堂に集まり、数十名のCiRA所員がオンラインで参加しました。

 この賞は、顕著な研究業績があった40歳未満のCiRA研究者を顕彰するものです。将来の学術研究を担う優秀な研究者を育成し、生命科学分野の発展に貢献することを目的に、iPS細胞研究基金を財源として創設されました。

 今回は下記の3名の若手研究者が受賞しました。



  1. 未来生命科学開拓部門 齊藤博英研究室
    小野紘貴 特定研究員  川﨑俊輔 特定研究員

受賞理由:
CRISPR/CasシステムをmRNAの翻訳を制御する因子として転用することで、タンパク質応答型mRNAスイッチの種類を大幅に拡張する戦略を創発し、生細胞内で複雑な論理演算を実行する人工遺伝子回路の開発に成功しました。このシステムは、iPS細胞でも駆動することが示されており、iPS細胞の精密な運命制御につながると見込まれることから、高く評価されました。


  1. 未来生命科学開拓部門 髙島康弘研究室
    大久保巧 特定研究員

受賞理由:
着床前の原始内胚葉様細胞の誘導方法の開発に成功し、続いて、原始内胚葉様細胞を用いた新規なヒト胚モデルを構築し、着床期のヒト胚発生メカニズムの解明に役立つツールを開発しました。さらに、ヒト胚では困難であるゲノム編集等を用いた機能的な解析をヒト胚モデルで実施し、発生メカニズムの一部を解明しました。着床期のヒト胚発生は、倫理的な問題から研究が困難ですが、ヒト胚モデルを利用することによって、このような研究の実施に成功したことが高く評価されました。



 髙橋淳所長は表彰式で研究活動が多くの方々からの支援によって支えられていることを強調し、「寄付者の思いを受け止め、3人のより一層の活躍を期待します」と述べ、受賞者に賞状、トロフィー及び副賞を授与しました。

 その後、受賞者がそれぞれの研究について10分程度ずつ発表し、他の研究者からの質問に答えました。

(左から)髙橋淳所長、小野紘貴 特定研究員、川﨑俊輔 特定研究員、大久保巧 特定研究員

go top