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2019年4月5日

科学コミュニケーション・セミナーを開催しました

 3月12日(火)の午後、CiRA第2研究棟の会議室にて、科学コミュニケーション・セミナー「日本とイギリスの科学コミュニケーションの違い ~イギリスの科学イベント「New Scientist Live」に参加して~」を開催しました。

 本セミナーは昨年9月に開催されたNew Scientist Liveに参加した国際広報室の和田濵 裕之 研究員がイベントについて報告し、今後のサイエンスコミュニケーションについて考える目的で実施されました。CiRA内外から15名ほどの参加者が集まり、活発な議論を行いました。

報告する和田濵 研究員

 まず前半30分ほどで、参加したイベントの内容について紹介しました。New Scientist Liveはイギリスの一般向け科学誌が主催したイベントで、様々な大手企業がスポンサーとなり、大規模なブース出展をしていました。特徴的だったのは、VRをはじめとした体験型のイベントが多数見られ、それらが人気であったこと、研究者以外のキャリアパスについても紹介されていたこと、科学だけではなくアートの要素も見られたことでした。。

 和田濵 研究員の報告に続いて、後半30分ほどで参加者と活発な議論が行われました。企業が行っている出展がかなり大きく目を引いていたイベントのような印象を受けたというコメントに対して、こうした割合になっているのは主催する団体の種類によっても違うのではないか、他にも様々なイベントを調べて比較したほうが良いのではないかという指摘もありました。New Scientidt Liveにはあまり生命科学系の展示は見られず、細胞レベルの研究をどのようにして表現しているのか、直接的に参考になるような細胞を扱った展示はありませんでした。本物の細胞を見せることの難しさが改めて浮き彫りとなったわけです。その一方で、目的によっては必ずしも本物である必要はなく高精細な模型などでも十分にエッセンスを伝えることはできるのではないかという指摘もありました。

 今回の議論を参考にしつつ、引き続きよりより科学コミュニケーションを実施していきたいと思います。

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