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2020年9月28日

オンラインで高校生向けのシンポジウムを開催しました

 暑さが残る9月12日(土)、JT生命誌研究館との共催で、高校生を対象としたシンポジウム「生命誌から生命科学の明日を拓く」を開催しました。 撮影は大阪府高槻市にあるJT生命誌研究館の展示ホール内で行い、オンライン会議システムを使って全国の高校に配信しました。 また、その様子は同時にYouTubeにライブ配信されました。日本全国から約70校(約1300名)の参加申込みがあり、約400名がライブ配信に参加しました。

ライブ配信会場となったJT生命誌研究館の
展示ホールの様子

 はじめに、今年4月に就任されたJT生命誌研究館の永田和宏館長が今回のシンポジウムを共催するに至った経緯についてお話しました。 このイベントは、館長の交代記念とCiRAの設立10周年記念という2つの記念行事として企画され、本来は大きな会場で多くの方々にお越しいただいて実施する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大という状況を受けて、やむなくオンラインでの開催という形になりました。 しかし、オンラインでの実施になったために日本全国の高校が参加できることとなり、こうした形も良い試みになったのではないかと話されました。

 続いてCiRAの山中伸弥所長が講演を行いました。前半は世界的に流行している新型コロナウイルスについて今わかっていること、注意するべきことを高校生に向けて伝えました。後半は、iPS細胞を発見するに至った研究の流れや、iPS細胞を使った医学応用を目指した研究の現在の状況を紹介しました。

開会の挨拶を行う永田和宏館長

講演を行う山中伸弥所長

 休憩を挟んだ後、JT生命誌研究館の前館長であった中村桂子名誉館長と、永田館長、山中所長の3名で鼎談を行いました。「科学者が社会にむけて発信することの大切さ」や「科学者は何でも知っているわけではなく、わからないことを知っていること」、「研究は結果だけではなくてプロセスも大切であること」、「科学をもっと日常に近いところで感じてほしいこと」などについて、それぞれの経験を基に会話が進みました。そして、視聴していた高校生に向けて、科学が急速に進んでいてもまだ解決出来ていない課題はたくさんあってそれに挑戦してほしいとメッセージを送りました。

中村桂子名誉館長(左)、山中所長(中央)、
永田館長(右)が鼎談する様子

質問を投げかける中村名誉館長

自身の経験を基に話をする永田館長

 最後に、インターネット会議システムを介して、参加した高校生が登壇者に質問を行いました。時間の関係上限られた人数となりましたが、「iPS細胞を使った人間の強化の是非」「新しいものを次々と生み出す研究と、一つのことを追求する研究のどちらを大切にしているか」「生命科学を研究するようになったきっかけ」「ヒトはこれからどのように進化していくか」「高校生の時の経験が今に生きていると感じること「未来の科学者に何を期待するか」といった質問がありました。

なお、当日のライブ配信の様子は質疑応答を除き、CiRAのYouTubeチャンネルにてご覧いただけます。

開催スケジュールや過去のイベントについてはイベントカレンダーをご覧ください。

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