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2022年12月19日

第32回CiRAカフェ「ズレも積もれば発見となる~コンピュータと見つける生物システムの謎~」を2023年1月28日(土)に開催します

 どんなに正確にと心がけても、製造過程で起きるわずかなズレ。生物の体内でも同じことが起きています。私たちの体が機械ではないからこそ生まれる小さなずれを、コンピュータという機械を用いて見つけていこう、そんな研究が進められています。

 計算生物学は、コンピュータを使って生物研究から得られたデータを統計的に処理したり、そのデータからパターンを見つけ予測に活用したりする、新しい生物学です。コンピュータを活用することによって、これまで人間では気が付かなかった小さな違いやパターンも見つけることができると考えられています。

 今回のCiRAカフェのスピーカーであるCiRA河口理紗講師(未来生命科学開拓部門)は、計算生物学の手法を用いて、がんのMRI画像について医師や病院ごとの違いによらずがんの進行度を予測したり、同じ遺伝子を持つ四つ子のアルマジロのわずかな違いを見つけてきました。計算生物学を用いると、これまでの研究で見過ごされてきたわずかな違いも組み込んだ、より精度の高い医療研究ができる可能性もあるそうです。

 「コンピュータを使った研究は想像以上に泥臭い」と河口講師は語ります。このカフェでは、計算生物学だからこそ気づけた発見と、その裏にある研究者の地道な研究活動について語ってもらいます。

 今回のCiRAカフェは、北海道大学Co-STEPのサイエンスコミュニケーター 奥本素子准教授を招聘し、企画・準備を行いました。当日も、奥本准教授に聞き手を務めていただきます。

 このイベントは、CiRA研究棟およびCiRA公式YouTubeチャンネルでのハイブリッド開催です。現地参加をご希望の方は、下記のURLからお申し込みください(定員30人)。

 みなさんのご参加をお待ちしております。(CiRAカフェは日本語で行われます。)

第32回CiRAカフェ
「ズレも積もれば発見となる~コンピュータと見つける生物システムの謎~」
日 時 2023年1月28日(土)14:00〜15:30
 スピーカー

河口 理紗 講師
CiRA未来生命科学開拓部門


<プロフィール>

東京都出身。東京大学大学院新領域創成科学研究科修了(科学博士)。コールドスプリングハーバー研究所博士研究員などを経て、2022年より現職。

膨大な生命科学データに対して計算科学や統計、機械学習を用いて、iPS細胞を含む様々な細胞、異なる生物を比較することで、普遍的なシステムの解明を目指す。趣味は楽器演奏と読書。

 聞き手

奥本 素子 准教授
北海道大学 大学院教育推進機構オープンエデュケーションセンター科学技術コミュニケーション教育研究部門(Co-STEP)


<プロフィール>

福岡県出身。博士(学術)。専門は教育工学、科学教育。博物館や科学技術コミュニケーションをテーマに、日常の中から学ぶインフォーマルラーニングについて研究している。

近年は、高等教育におけるプロジェクトベースドラーニングの研究やアートとサイエンスを融合したコミュニケーションといった研究も進めている。

場 所 1 京都大学iPS細胞研究所(CiRA) 講堂

2 オンライン(Youtube Live)

お申し込み
1 現地会場の受付は終了しました。当日は予定通り開催いたします。


2 Youtube Liveでご覧いただく場合、申し込みは不要です(定員なし)。
当日、下記URLより、ご覧ください。
対 象 一般の方
参加費 無料
お問い合わせ先 京都大学iPS細胞研究所(CiRA)国際広報室
E-mail: cira-pr*cira.kyoto-u.ac.jp
(お手数ですがメール送信の際 * を@に変えてください。)
主催 京都大学iPS細胞研究所
協力 北海道大学Co-STEP
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