2022年12月22日（木）の午後、「iPS細胞を使って病気の薬を探す〜骨ができる難病FOPの場合〜」と題してオンラインイベントを開催しました。

　今回のイベントはCiRAメディア勉強会とCiRAカフェの合同企画として開催させていただきました。当日は、12社19名のメディアの方々が参加してくださった他、患者さんなど関心を持ってくださった方が23名参加してくださいました。

　はじめに、臨床応用研究部門の池谷真准教授から、iPS細胞を使って薬を見つける研究の流れを紹介しました。さらに池谷准教授が取り組んできた、筋肉の中に骨ができてしまって体が動かしにくくなる難病である、進行性骨化性線維異形成症（FOP）に対する薬をさがす研究について、これまでの成果を紹介しました。

iPS細胞を用いた創薬研究を紹介する池谷准教授

　続いて、池谷准教授のもとで研究を行っていた、趙 成珠 研究員（現 重慶医科大学准教授）が9月に発表された最新の研究成果について詳しく紹介しました。

最新研究成果を紹介する趙 研究員

　最後は、参加者からの質問に池谷准教授が回答しました。患者さんからは「治験の結果はどうなっているか？」「海外でのFOPに対する薬の研究状況は？」など、幅広い質問をいただきました。FOPに対する薬の開発はiPS細胞を使った方法以外にも、さまざまなアプローチで研究が進められていることを紹介しました。　

　今回のイベントには遠方からも多数参加してくださり、北海道から福岡まで、そして海外からの参加者もいらっしゃいました。参加者からは「メディアの方やサンプルを提供してくださった患者さんも交えて、こういうイベントがあることは、とてもいい機会だと感じました」「なかなか難しい現実を突きつけられた感じでした。でも、たくさんの形で研究がとても進んでいることを本当に有り難く感じました」といった感想をいただきました。

なお、イベントの一部はCiRAのYouTubeチャンネルで公開しております。
当日参加できなかったかたはこちらからご覧いただけます。

• 池谷准教授の話
• 趙研究員の話

　CiRAではひきつづきこうしたメディアの方を対象としたイベントや、患者さん・一般の方向けのイベントを開催してまいります。

　今後のイベント開催予定や、過去のイベントの記録については、イベントカレンダーに随時掲載しております。

　CiRAの公式SNS（Twitter、Facebook、Instagram）でも随時発信しておりますので、ご興味のあるかたはフォローをお願いします。