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2023年3月2日

オンラインCiRAツアーにて山本研究室を紹介しました

 2月27日(月)に、オンラインでの研究棟見学会「オンラインCiRAツアー」を開催しました。当日はライブ配信・オンデマンド配信合わせて、106名の方にご視聴いただきました。

 前半は、国際広報室の三宅陽子サイエンスコミュニケーター(SC)によるCiRAの研究棟案内(事前収録)を放映しました。ギャラリースペース、オープンラボ、培養室、共通機器などを紹介しました。

 後半は山本拓也研究室を紹介しました。山本研究室では、体細胞の初期化過程や老化過程など、細胞の運命が変換する過程を研究し、細胞が持つ遺伝情報がどのように取り出され、細胞の機能や性質へと結びつくのかを解明しようとしています。特に、次世代シーケンサーなどの遺伝情報を網羅的に解析できる最先端機器を駆使して実験を行っています。

 山本研究室を紹介する前に、和田濵裕之SCが、細胞の遺伝情報を解析する技術「次世代シーケンス」ついて紹介しました。

スライドを使って説明をする和田濵SC

 そして、三澤和樹SCが、5階のオープンラボを訪問し、山本研究室を紹介しました。まず、主任研究者である山本拓也准教授が研究の概要について説明しました。

研究概要を説明する山本准教授

 続いて、小山明研究員が、次世代シーケンサーによる解析技術をつかって、幹細胞の老化研究を行っていることを説明しました。そして、次世代シーケンサーでシングルセル解析(1つの細胞に含まれる遺伝子を解析すること)をするために、細胞の前処理をする機械を紹介しました。

機器の説明をする小山研究員

 次に、松本隆作研究員のデスクを訪問しました。松本研究員はiPS細胞から多様なホルモンを分泌する脳下垂体を作製し、脳下垂体が発生の段階でどのように形作られているかを、次世代シーケンサーをつかって解析しています。次世代シーケンサーから得られた膨大な情報を処理するためには、プログラミング技術が必要です。そこで、松本研究員にパソコン上で、次世代シーケンサーから得られた解析結果を見せてもらいました。

次世代シーケンサー解析について説明をする松本研究員

 その後、視聴者からの質問に、山本准教授、小山研究員、松本研究員がそれぞれ答えました。「最近の設備投資について、何を狙いにどういった機器を入れているか知りたいです」、「シークエンサーは,塩基の配列を調べることができるとのことですが、ATCGの配列の情報からどの細胞のどの遺伝子がどの程度はたらいているかをどのように解析しているのですか」、「これからのiPS細胞実用に向けての一番の課題は何か教えてほしいです」などの質問をいただきました。

 終了後に行ったアンケートでは、「具体的にどのようなところで研究をされているのかがわかりました。こんなにオープンな中で研究をされているとは思いませんでした」、「とてもわかりやすく、また研究に携わっている方々の顔も見える形でとても有意義でした」といった感想をいただきました。

 当日の様子はCiRAのYouTubeチャンネルで公開していますので、詳しく知りたい方は以下のURLよりご覧ください。

 今後のイベント情報についてはCiRAの公式SNS(TwitterFacebook)やイベントカレンダーでも紹介しています。

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