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2025年10月23日

研究環境を整えるマルチサポーター

窪田 くぼた けい さん

機器や薬品の発注・棚卸、研究室メンバーの実験に関わる講習の手続き、実験機器の資産管理など、目立たないけれど欠かせない裏方の手間がかかる業務を引き受け、研究の円滑な進行を支えることが「ラボマネージャー」の仕事です。髙橋淳研究室で20年近くこの業務に携わっている窪田慶さんにお話を聞きました。
ラボマネージャーってどんな仕事?

 一言で言うと「便利屋」ですね。ライブハウスで、ライブの準備をしている裏方みたいなものでしょうか。

 機器や試薬の発注・棚卸やそれに伴う研究用機器・試薬メーカーの方とのやり取り、研究室メンバーの実験に関わる講習の手続き、約400もの実験機器の資産管理、研究設備や機器のトラブル対応など、研究に関する様々な支援業務を幅広く行っています。

 例えば、管理する資産・試薬によって問合せ先が異なったり、中には写真付きの詳細な使用記録が必要な場合もあるので、とても煩雑です。また、故障などが原因で資産を廃棄する際には管理先の部署の方に連絡や相談をすることもあり、手間と時間が大変かかります。

 加えて実験補助の業務もしており、実験動物のMRI撮像・採血・給餌試験(餌の取り方・食べ方を観察し、治療効果の有無を調べる試験)・馴化じゅんか(実験動物を新しい環境に慣れさせること)をしていますね。

今の仕事をするきっかけ

 就活がうまくいかなくて、CiRAで働くまでは研究とは関係ないいろいろな職種の日雇いの仕事をしていました。そんなとき姉の勧めがきっかけで、髙橋淳研究室の研究補助員のポストへ応募しました。面接ではめちゃくちゃ緊張してしまい、髙橋先生から最初にかけていただいた言葉が「大丈夫?」だったほどです(笑)。

 その後、採用が決まり、2006年から髙橋先生の下で働かせていただき、最初は実験補助の仕事をしていました。研究室が大きくなるにつれて事務作業が増え、髙橋先生や秘書だけでは事務処理が難しくなりました。そのため研究補助の仕事だけでなく、徐々に事務的な業務も任せていただき、気がつけば研究に関わる事務や手続き業務は僕が受け持っていましたね。

コミュニケーションで仕事を円滑に

 ラボマネージャーは、多種多様な人とのコミュニケーションが欠かせません。なぜなら大学内の各部署の職員や清掃スタッフの方、研究用機器・試薬メーカーの方まで様々な人とやり取りを重ねることで、大学内の情報や機器・試薬の情報を得ることができるからです。その情報を基に、研究者が円滑に研究を進められるよう配慮して業務を進めています。

 以前、災害や世界情勢などが理由で機器や試薬の価格や納期の変更・製造中止が相次ぎました。そこで様々な方から情報をいただき、代替品や具体的な納期などを研究室のメンバーにいち早く共有することで、実験計画を効率的に変更することができました。

 このようにコミュニケーションが重要な仕事だからこそ、日ごろから人間関係を何よりも大切にしています。

仕事のやりがい

 一つの研究を始める前から完了までに、とても多くの手続きをしなければいけません。こういった申請や手続きに時間も手間もかかるので、私がこの作業を補助することで研究者が研究に専念できる環境作りの一助になっていることに大きなやりがいを感じています。今後もラボマネージャーとしての仕事を追求していきたいですね。

  1. 取材・執筆した人:坪倉 由美
    京都大学iPS細胞研究所(CiRA) 堀田研究室
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