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2014年12月8日

小中学生向け講座を開催しました。

 京都市教育委員会が主催する未来のサイエンティスト養成事業の夏期講座と秋冬期講座に、CiRAも参加しました。


 夏期講座は、「iPS細胞研究者になってみよう」と題し、730日(水)にiPS細胞研究所で開催しました。4回目となるこの講座には、京都市などの中学生25名が参加しました。
 
 集まった参加者たちは、まずCiRA講堂内でグループに分かれて席に着きました。同じグループの参加者はほとんどが初対面で、学年も様々だったので、初めは緊張した面持ちでしたが、グループごとに自己紹介を行っていくと段々緊張も柔らいだようでした。

 プログラムの最初では、神経細胞やiPS細胞、心筋細胞の顕微鏡写真を見ながら、細胞の名前あてクイズを行いました。自分たちのもつ細胞のイメージやこれまでに見た記憶を引き出しながら、グループ内で意見を出し合って答えを決めていきましたが、かなり高い正答率でした。
 
 続いて、金子新准教授(増殖分化機構研究部門)が、細胞の基礎知識やiPS細胞について、そしてiPS細胞を使って病気から体を守るための細胞(T細胞)を作るという研究について話しました。「どうやってiPS細胞からT細胞を作るんだろう?」という難しい問いかけに、グループのメンバーと頭を捻りました。最後に、いろいろな研究室がiPS細胞の研究をしているCiRAの研究棟を見学しました。

 あっという間の2時間でしたが、「iPS細胞がどうして他の細胞になるのかが分かってきました。また、研究がすすめば人の命がすくえることを実感しました」「自分でiPS細胞を作って自分の目で見てみたいなと思いました」というコメントが寄せられました。


 秋冬期講座「iPS細胞研究の最前線にせん入!」は、126日(土)にiPS細胞研究所で開催しました。とても寒い日でしたが、19名の小中学生が参加しました。

 プログラム前には、実際に顕微鏡を覗いてiPS細胞を観察しました。初めて見るiPS細胞に目をきらきらさせていました。講座ではまず、国際広報室員が細胞やiPS細胞についての基本情報やiPS細胞を用いてどのようなことが可能になるのかについて説明しました。生き物の体は細胞からなり、それぞれの働きがあること、その働きを変えることはできないけれど、iPS細胞は細胞の運命を変えることができるということ、そして、iPS細胞は体内でうまく働かない細胞の機能を補ったり、新しい薬を開発することに役立つ、といったことを学びました。参加者は、熱心にメモをとっていました。そして、前回と同様にプログラムはCiRAの研究エリアの見学で締めくくられました。

 講座終了後には、「iPS細胞はES細胞の良い所を保ちつつ問題点も改善しているのが魅力的」などの感想が寄せられました。
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