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2019年8月28日

福島県郡山市で中高生・一般の方対象のシンポジウムを開催しました

 8月20日(火)、福島大学うつくしまふくしま未来支援センターとの共催で、中高生および一般の方を対象としたシンポジウム「未来をひらく科学の可能性~iPS細胞研究者が語る 夢を叶える力~」(後援:福島県教育委員会・福島県立医科大学 災害医療総合学習センター)を福島県郡山市で開催しました。当日は大粒の雨が降るあいにくのお天気でしたが、会場となったけんしん郡山文化センターのホールは約700名の参加者でいっぱいになりました。

 CiRAは、最新のiPS細胞研究の進捗状況や今後の展望などをお伝えする機会として市民対象シンポジウムを毎年開催しています。13回目となった今回は、被災した子どもの支援を行っている福島大学うつくしまふくしま未来支援センターとの協力のもと、子どもたちに科学への関心や将来の夢を抱いてもらうことを目的に開催いたしました。本シンポジウムは、福島大学の中井勝己学長による開会の挨拶で幕を開け、CiRAの山中伸弥所長岩崎未央特定助教未来生命科学開拓部門)が登壇しました。

開会の挨拶を述べる中井勝己学長(福島大学)

 まず、山中所長は「Vision & Work hard~夢を叶える力~」と題し、自身が研究者になるまでの道のりや、研究における困難を乗り越えた経験について語りました。それに引き続き、岩崎助教が、中学校や高校に行っていなかった時期の経験から、自発的に学ぶことの重要性について述べました。

研究者を目指したきっかけについて語る山中伸弥所長(CiRA)

夢を叶えるためにやるべきことについて語る岩崎未央特定助教(CiRA)

 講演に続き行われたトークセッションでは、福島大学うつくしまふくしま未来支援センターの本多環特任教授がモデレーターを務め、シンポジウム参加者を代表して4名の方に登壇いただき、山中所長に質問しました。アメリカと日本の研究環境の違いやモチベーションの保ち方など、研究者の仕事に関わる質問や、将来の夢についての質問に対する回答に参加者は興味深く耳を傾けていました。

(左から)トークセッションのモデレーターを務めた
本多環特任教授(福島大学)と山中所長(CiRA)

 シンポジウムは山中所長の挨拶で幕を閉じました。閉会後には多くの方が、会場の外に設置したCiRAの展示ブースにて、熱心にiPS細胞を観察したり、サイエンスコミュニケーターによるiPS細胞に関する説明に耳を傾けたりしていました。

 参加者からは、「将来の夢に向かって努力する参考になった」「このシンポジウムをきっかけにiPS細胞に興味をもった」という感想をいただきました。

CiRAブースでの様子

 福島県で一般の方を対象とするシンポジウムを開催したのは今回が初めてでしたが、多くの方とiPS細胞についてコミュニケーションをできた大変よい機会となりました。

 さらにたくさんの方にもご覧いただけるよう、本シンポジウムの講演の様子や、トークセッションの内容は、後日CiRAホームページで公開する予定です。

 今後も、各地でイベントを開催し、iPS細胞について知っていただける機会を作っていけたらと思っております。

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