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2025年6月4日
山中教授、金子教授、濵﨑教授がUCLAで開催されたシンポジウムに参加しました
京都大学、カルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)(米国)、Academia Sinica(台湾)から集まった研究者が研究発表および交流を行うシンポジウム「UCLA-Kyoto University-Academia Sinica, Pan Pacific Meeting: New Developments in Biomedical Sciences」が、2025年5月14日から3日間にわたって、UCLAにある研究機関California NanoSystems Institute(CNSI)で開催されました。UCLAとAcademia Sinicaは、いずれも京都大学On-site Laboratoryの連携機関です。
このシンポジウムでは、医療への応用を目指し、免疫学やケミカルバイオロジー、がん治療、細胞治療、放射線療法などの領域で活躍している研究者が発表を行い、研究者や学生など3日間で延べ900名以上の参加登録がありました。CiRAからは、濵﨑洋子教授、金子新教授、山中伸弥教授の3名が参加し、それぞれの研究について発表を行いました。

会場となったCNSI(UCLA)の外観
濵﨑教授は、生体内でT細胞を作るためにはたらく組織の「胸腺」をiPS細胞から作製し、がんに対する免疫を高めることを目指す技術の開発状況について発表を行いました。金子教授は、がん細胞を攻撃するT細胞などをiPS細胞から作製し、患者さんに移植してがんを治療する方法の研究について発表しました。

濵﨑洋子教授

金子新教授
山中教授の基調講演には、特に現地の学生なども多数参加し、熱気に包まれていました。iPS細胞の論文が出てから医療への応用につなげるための取り組み、現在までに臨床試験に至っているiPS細胞を用いた再生医療やがん治療の事例、iPS細胞を活用した創薬研究について紹介しました。

山中伸弥教授

山中伸弥教授
シンポジウムでは、各発表者への質疑応答の時間が設けられたほか、休憩時間など、研究者同士でのディスカッションや情報交換などが盛んに行われていました。
California NanoSystems Institute(CNSI)のYouTubeチャンネルに、山中教授の基調講演が公開されています。