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2025年7月15日
大阪・関西万博スイスパビリオンで共催サイエンスカフェを開催しました
2025年6月21日(土)、22日(日)に大阪・関西万博 で、サイエンスカフェ「iPS細胞と次世代医療で健康な未来をつくる」を開催しました。このイベントは、CiRA、公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団(iPS財団)、チューリッヒ大学(UZH)再生医療研究所(IREM)、Wyss Zurichの共催により実施され、再生医療やバイオ医療分野におけるスイスと日本の協力関係の進展を紹介しました。
スイスパビリオンで行われたサイエンスカフェには、若手研究者8名を含む約30名のCiRAおよびIREM、iPS財団の研究者らが登壇し、次世代医療に向けた最新の研究成果などを発表しました。6月21日は33名、22日は43名が来場し、小学生から高齢者まで幅広い世代の方々が参加してくださいました。
講演者は、免疫、循環器、神経、血液などの分野において、iPS細胞技術をはじめとする最先端のバイオ医療技術の社会実装の可能性を、一般の方向けにわかりやすく紹介しました。また、アカデミアと産業界が連携して、研究成果を臨床応用へとつなげていく取り組みも紹介されました。

6月21日に開会の挨拶を行うSimon P. Hoerstrup教授(IREM)

6月22日に開会の挨拶を行う髙橋淳所長(CiRA)
参加者からは、イベント後のアンケートで、「最先端の内容を分かりやすく説明してもらうことができて非常に面白かった」「スイスの研究者やCiRAの研究者の様子が少し分かってよかった。」「研究の目的やゴールに感銘をうけた」などの感想をいただきました。

講演中、堀田秋津准教授(CiRA)が参加者に問いかける様子

2日目の講演者たち
また、サイエンスカフェに先立って、6月20日(金)には、チューリッヒ大学医学部のFrank Rühli学部長率いる一行がCiRAを訪問し、CiRAとチューリッヒ大学との共同研究について意見交換を行うとともに、今後のさらなる連携の可能性についても議論しました。この訪問は、両機関が国際協力を通じて医学の進展に貢献していくという強い意思を改めて示す機会となりました。
6月21日のサイエンスカフェ終了後に、大阪市内の未来国際拠点Nakanoshima Qross(中之島クロス)に新設されたiPS財団の「Yanai my iPS製作所(Y-FiT)」の見学ツアーが行われ、スイスとCiRAの研究者が参加しました。世界水準のiPS細胞研究を支え、治療や産業応用に繋がる最先端の設備を視察し、日本で進行中の数々のiPS細胞を用いた臨床研究や治験を支える運営基盤の一端を知ることができました。
見学ツアーの後には、在大阪スイス領事館およびスイスネックス・ジャパンの主催で交流会が開催され、スイスと日本の研究者、起業家、産業界のリーダーが一堂に会しました。交流会では活発な意見交換が行われ、新たな連携のきっかけが生まれました。また、若手研究者にとっては再生医療分野の第一線で活躍する専門家やイノベーターとつながる貴重な機会となりました。
今回のサイエンスカフェと関連イベントには、iPS財団とWyss Zurichが資金的支援を、プレゼンス・スイスとスイスネックス・ジャパンが会場提供をしてくださいいました。
これらの一連の取り組みは、国際連携が医療イノベーションを推進し、市民参加を促進すること示す一例となり、スイスと日本の研究者が今後も協力し続けるための礎になるでしょう。