第4回CiRA奨励賞の表彰式を1月31日（月）に開催しました。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、約80名のCiRAメンバーがオンラインで参加しました。

　この賞は、顕著な研究業績を挙げたCiRAの40歳未満の研究者を顕彰するものです。将来の学術研究を担う優秀な研究者を育成し、生命科学分野の発展に貢献することを目的に、iPS細胞研究基金を財源として創設されました。

　今回は、下記の若手研究者が受賞しました。

1. 増殖分化機構研究部門　金子研究室
   王　博 特定研究員

受賞理由：
　iPS細胞にゲノム編集を施し、そのiPS細胞からT細胞に分化させ、免疫応答を引き起こす能力を評価しました。免疫応答を減らしつつ抗腫瘍効果を維持する手法であり、がん免疫療法の実臨床へ向けた有用な取り組みであることが高く評価されました。

• iPS細胞×ゲノム編集 がん免疫療法のための"ステルスファイターＴ細胞"を作製する

　王研究員は、2019年にもCiRA奨励賞を受賞しており、今回で２回目の受賞となります。

　山中伸弥所長は表彰式で、「将来ある若手研究者を表彰することができたことを大変嬉しく思います。」と述べ、 戸口田淳也副所長から王研究員に、表彰状、トロフィー及び副賞が渡されました。

CiRA奨励賞表彰式での王博特定研究員（左）と
戸口田淳也副所長（右）