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2025年1月16日

「【中高生向け】女性研究者の日常って?-研究生活のリアルを聞こう-研究所見学&トークセッション」を開催しました

 1月13日(月・祝)に、中高生を対象としたイベント「女性研究者の日常って?-研究生活のリアルを聞こう- 研究所見学&トークセッション」をCiRA内で開催しました。28名の中高生たちが参加し、そのうち9名は青森県や東京都、埼玉県を含む近畿圏以外からの参加者でした。

 最初に、国際広報室の三宅陽子サイエンスコミュニケーターが、iPS細胞研究所の概要やiPS細胞に関する研究についてスライドを用いて説明をしました。その後、オープンラボや培養室、共通機器室といった研究エリアや、第1研究棟エントランス近くの展示コーナーなどを見学しました。

研究所の概要説明を聞く様子

第1研究棟の展示コーナーを見学する中高生たち

 プログラムの後半では、濵﨑洋子教授、西中瑤子助教(齋藤潤研究室)、大久保周子研究員(高橋和利研究室)を話し手に迎え、女性研究者によるトークセッションを開催しました。

 まず、濵﨑教授が幼少期から生き物が好きだったことや、高校では文系に進みつつも生物に興味があり、生物学を学べる学部に進学したことを話しました。大学時代に医学研究を志すようになり、一度は、企業に就職し薬の開発に携わったものの、基礎研究をしたいという強い思いから会社を辞めて博士課程に進学し、免疫研究の道に入った経緯を説明しました。

濵﨑洋子教授

 次に、西中助教が講演しました。高校生のときに生物の実験に興味があったことや、「病院で働く人になりたい」という思いから医療関係のことが学べて実験ができる学部を選んだことを話しました。大学では進路の選択肢の幅が広いことに気づき、卒業研究を行っているときに恩師と出会ったことで、研究の道に進むことになったことを話しました。また現在、2人の子供の育児と研究を両立しており、京都大学の子育て支援についても紹介しました。

西中瑤子助教

 最後に、大久保研究員が講演しました。幼少期から生き物に興味があり、大学時代に生物のコンピューターシミュレーションの研究をするうちに科学や研究が好きということを認識し、研究の道を志した経緯を話しました。また、アカデミアには研究に携わるさまざまな立場(学生、研究員、教員、技術員など)があることを紹介するとともに、研究者の仕事の一日の流れを具体的に説明しました。実験、データ解析、論文や申請書の執筆、ミーティング、最新研究の勉強など、多岐にわたる研究者の仕事内容なども話しました。

大久保周子研究員

 質問コーナーでは、事前に参加者から寄せられた質問やその場で聞かれた質問に3名の研究者が回答しました。「研究ってどんなことから始まるんですか?」「研究職でやりがいを感じる場面とはどんなところですか?」など、様々な質問がでていました。

参加者の質問に答える研究者たち

 アンケートでは、「女性研究者のキャリアを知ることができてよかった」「研究者の生活について知れて、自分の進路を考えるうえで非常に役にたった」「普段見ことができない研究所の中を見ることができたことが印象に残った」といった感想をいただきました。

 CiRAでは引き続き、一般の方に向けたイベントを開催してまいります。今後のイベント開催予定や、過去のイベントの記録については、イベントカレンダーに随時掲載しております。

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